逃避日記 108

幽霊の 正体見たり

夜明け前の散歩をしていたら、何処からともなく足音らしきものが聞こえた。

何だろうと思って耳を澄ませていれば、どうやらこちらに近付いてくるらしかった。足元近く10mくらいになって小さな影が止まったので訝しんで寄ってみれば、何とビニール袋であった。

幽霊の正体見たり枯れ尾花 とはこのことかと得心がいったので散歩に戻ることにした。