逃避日記 156

冬の大三角形

月の沈んだ深夜に散歩をしていた。

時節柄空気が澄んでいたのもあり、「夜空とはこんなに明るかったのか」と思わぬ感慨を得た。これだけ綺麗なら見たことがない星も判るかもしれないと携帯で星図を引きつつ空を見やった結果、冬の大三角形とその他冬の星座をいくつか見つけることが出来た。中々に寒かったが、寒いなりに楽しい散歩であった。

散歩から帰る頃には日の出前の雲が出て星はほぼ見えなくなってしまっていたが、却って幻想的なものを見たといった趣が深まったのもまた良かった。